モナリザタッチⓇとは?
モナリザタッチとは、女性ホルモンが減少することにより生じる腟萎縮をレーザーにより改善する手術です。顔のリフトアップやたるみ改善に用いられる炭酸ガスフラクショナルレーザーを腟や外陰に応用しています。
公式HP
対象患者
- 腟萎縮による不快な症状(乾燥・かゆみ・痛み・におい・ゆるみ・性交痛・尿漏れ)のある方
- 乳がんの既往があり、腟の症状があるがホルモン療法ができない若年の方
- 腟環境の改善を望まれる方や外陰部のしわ・たるみが気になる方
施術を受けられない方
- 生殖器感染症(カンジダ・クラミジア・性器ヘルペス・淋病など)を現在お持ちの方
- 外陰部・腟・子宮に新生物(がん・異形成など)を現在お持ちの方
- 子宮脱(POP-Q2度以上)の方
- 生理中・妊娠中・妊娠の可能性がある方・授乳中の方
- その他医師に不適切と判断された方
施術の方法
事前に問診・内診・おりものの検査・子宮頸部細胞診等を行います。
- ①
- 内診台にて外陰部に麻酔クリームを塗り、15-20分ラップで覆って浸透させます
- ②
- 麻酔クリームを拭き取ります
- ③
- 腟内に専用プローブを挿入し、レーザーを照射します(5分程度)
- ④
- プローブを変えて、外陰部にレーザーを照射します(5分程度)
- ⑤
- 薬剤を塗布し手術終了です
- ⑥
- 1ヶ月おきに3回行い、その後は1年に1回行うことが推奨されています
治療の効果
腟の症状に対する治療効果は図1の通りです。灼熱感(ヒリヒリする感じ)は1回治療後に45%に、3回治療後に16%に減少しています。かゆみ・乾燥・性交痛・ゆるみも著明に改善しています。
排尿に関する治療効果は図2の通りです。排尿痛・尿意切迫・切迫性尿失禁・腹圧性尿失禁いずれも3回終了後に著明に改善しています。
リスクと副作用
施術直後に熱感・ひりひり感・腫れを感じることがあります。
施術後の数日間、まれに軽度の痛みや少量の出血を生じることがありますが、通常は数日で治まります。
施術後には外陰部にかさぶたができますが、数日ではがれます。また、多少のかゆみを生じます。
施術後の注意点
- 施術後に安静は必要ありません
- 施術後3日間は性交渉を避けてください
- 当日からシャワー浴は可で、翌日から入浴可です。1週間は公衆浴場での入浴を避けてください
- 照射後数日は保冷剤で冷やすことをお勧めします
施術の費用
我が国ではまだ、この施術に対する保険適応がありません。施術時の診療は自費診療になります。
当院では、腟と外陰両方に治療を行っています。
1回目:40,700円 2回目以降:35,200円(いずれも税込・麻酔クリーム代含む)